猫と長く暮らす家を建てた理由

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計画 猫と子どもがのびのびできる家を建てたい

こちらの住宅を建築しました株式会社エムワンの三村です。

私は高校を卒業してから、34歳になるまでに6回も引っ越しを経験しました。
1人暮らし、男5人ルームシェアや夫婦2人暮らし、生活スタイルが変わるたびに、引っ越しをしてきました。
そのたびに「猫飼育可能」という希少な賃貸物件を探す苦労に悩まされてきました。
住みたいエリアに賃貸物件が100件あったとして、ペット飼育可能な物件はそのうち10件
そのほとんどが「中型犬まで」という条件です。
体感的に猫2匹OKというのは100分の1、つまり全賃貸物件の1%ほどしかなかったように思えます。

やっと見つけた猫飼育可能な賃貸物件も「築年数が古い」「家賃が高い」など
我慢をしなければいけない物件が多かったと思います。
さらには冬は寒く夏は暑い。
エアコンをどれだけフル稼働させても、家の中では冬はリビングでダウンジャケットを着るほど寒く
夏はほぼ裸じゃないと過ごせませんでした。
音もよく響き、振動もよく伝わるので
子どもが走ると下の階の方に迷惑をかけているようで子どもには常に
「走るな」「静かに」と言い聞かせなければいけませんでした。
計画当時住んでいた家は2LDKで約50㎡で狭く、猫もストレスがかかっていたと思います。

妻、子ども2人、猫2匹(16歳・7歳)
全部で6人家族(猫含む)
50㎡の2LDKはかなり手狭ですし、物も溢れ、ストレスの巣窟のようになっていました。

そんな環境でこれから先、何年も暮らすことに不安を感じ
猫も子どもものびのび暮らせて、冬の極寒も夏の猛暑も感じない家を建てようと決意しました。





現在の住まい→
収納が少なく、しまいたい物が
常に見えるところに置いてある。
そのせいか、空間が狭い。

土地探し 住みたい家を優先した

土地の希望エリアは東大阪市か大阪市
希望価格は1500万円
広さの希望は150㎡以上

しかし、そんな都合の良い土地はなかなか見つからず・・・
職場が東大阪市のため、利便性も捨てられなかったので
土地探しは難航しました。

土地を探し始めて数ヶ月ほど過ぎた頃に、16歳だった猫が亡くなり
悲しみに打ちひしがれました。
家づくりに時間をかけていく間に、猫も子どもも自分たちも確実に年を取っていく
猫と子どもと一緒に暮らせる日々は刻一刻と過ぎていく
そう思い、住むエリアはもう考えないようにしました。

そして、約1年をかけて堺市の土地に決定しました。

約200㎡
価格1900万円

この土地で新たな生活をスタートさせる覚悟で
土地売買契約をしました。





購入して解体した後の土地
総面積は広いが、擁壁部分で10坪ほどあるため、建築として利用できるのは
約50坪ほどになる。

プラン やりたいこととやるべきこと

プラン作成ではやりたいことをあげました。
・収納は多いに越したことない
・猫が遊べる空間を作る
・広いリビング
・南側に庭と大きな窓
・駐車スペースは3台停められるように
・太陽光発電、乾太くん、小屋裏エアコン、床下エアコン
・耐震等級3
・断熱等級6以上
・C値0.7以下
・家族4人なので4つ別々の部屋
・2Fにもくつろげるスペース
・内装材は珪藻土や漆喰
・床は無垢材
などなど、挙げればキリがないくらいでした。

その中で、優先順位を決めました。
私は家族の安全と建物の維持を優先したかったので
・耐震等級3
・断熱等級6以上
・C値0.7以下
・太陽光発電
・南面の大きな窓
ここは最優先事項としてプランを作っていきました。

プラン作成は3回行い、それまでに色々要望が出てきましたが
ほとんど叶えたプランができました。
約3ヶ月で間取りや仕様が決まり、工事請負契約をして
1ヶ月で構造計算を終え、建築確認も下りました。

延べ床面積 121.17㎡(約36坪)
4LDK
耐震等級3
断熱等級6(UA値0.38)
長期優良住宅認定
第一種換気システム

性能も設備も仕上げ材も大変良いものを入れすぎて
見積もり額に恐れ慄きました。
土地と建物と諸費用が込みで5600万円(税込)でした。
自己資金1400万円、住宅ローン4200万円を組み、
もうお金がないです。
仕事頑張ろうと本気で思うことができました。

工事 息子の小学校入学と被ることに

2024年2月、いよいよ工事が始まりました。
工事のざっくりとした工程は
基礎工事 1ヶ月
内装・外装工事 3ヶ月
ですので、完成は6月となりました。
土地探しに時間をかけてしまったので息子の小学校入学と新築工事が重なりまして、
4月から毎日、大阪市内から堺市まで(車で30分)送り迎えをしていました。
そのまま仕事へ行っていたので相当ハードでした。
こういったことにならないためにも、家づくりは早いに越したことないなあと感じました。

工事は順調に進み、5月の末にはほとんど全ての工事が終わりました。
完了検査も問題なくクリアでした。

途中、気密測定がありましたが、結果はC値0.1という結果でした。
超高気密です。
性能は抜群です。

外壁はガルバリウム鋼板を採用しました。
特徴は軽くて、長持ちするということです。
デメリットは傷がつきやすいことです。
物が少し当たるだけでも傷がつきますので、気になりそうな方にはおすすめはしないです。
私は耐震性や長持ちという部分でガルバリウム鋼板を採用いたしました。

冬の寒さに対しては、より多くの日射を取り入れて家を温めます。
夏の暑さに対しては、軒を出して日射を遮蔽するようにしました。
そして冬は床下に取り付けたエアコン、夏は小屋裏に取り付けたエアコンの合計2台で家中の空調をまかないます。
断熱と気密をしっかり設計施工したので、各シーズンエアコン1台で十分だという想定です。

完成見学会にも約20組ほどの方々がお越しいただきまして、大盛況でした。
普段見られない空調や第一種換気システム、猫の造作物に皆さん喜んでいただけて
3組のお客様から新築のご相談がありました。

引き渡し 快適な暮らしを手に入れた

引き渡し後、すぐに引っ越して小屋裏エアコンを稼働させました。
6月末、外は蒸し暑かったのですが、家の中は快適で、汗ひとつかきません。

小屋裏エアコンというのは小屋裏空間を冷やして、家を涼しくさせる
夏限定の空調システムです。
システムとは言っても家電量販店で買えるルームエアコンを
小屋裏に設置するというものなのですが、まだまだ大阪での導入実績が少ない中で
しっかりと成功しているので、大満足です。
冬は床下に設置したエアコンで一軒まるまる温めるという空調方法です。

どちらのエアコンも14畳用のエアコンなのですが、約70畳あるこの家全体を
たった一台でしっかり空調できております。
真夏でも室温が26℃前後で相対湿度60%前後を保てていますので、
カビやダニが発生しにくく、猫も人も快適さを感じる空間、環境になっていると
自信を持って言えます。

キャットウォークやキャットステップ、猫ドアや日向ぼっこスペース
猫にとっては楽園のような家ができました。
リビングも約21畳ありますので子どもが走り回っても問題ないです。
近隣の方を気にして子どもを叱る声も、もう出ません。
様々なストレスからの解放は、人生を豊かにしてくれると感じました。
高断熱・高気密の家づくりは人の心も温かくなりますね。

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